Q&A 「革のなめし方による違い」

スタッフの小出です。 

- 革のなめし方による性質の違いについて -

動物の「皮」を腐らせず、製品になる「革」へと変えるための加工処理を「鞣(なめし)」といいます。

 

「鞣(なめし)」の方法にはいくつか種類があり、その加工法によって、革の性質が異っていきます。その一端をご紹介いたします!

いわゆる、柔らかくなり色が濃くなる「経年変化」を起こすのは「タンニンなめし」レザー。この経年変化が人の心を掴むことが多いとは思います(私もその一人)。

けれど、そんな硬いレザーを洋服やアクセサリには使い難い。

また、他素材との色を合わせたかったり、逆に経年による変化を起こしたくないときに「クロムなめし」の革は最適です。 

なめし方は決して一長一短ではなく、それぞれの得意分野があるというイメージです。

どんなものにも使えて、最高品質の「いい革」はないのではないか? 革に関わり始めて、まだまだ初心ながら、そんなことが思えてくるのです。

 

- タンニンなめし -

緑茶などでもよく聞く「タンニン」。

草木から抽出される成分で、鞣に時間がかかり、経年変化を感じやすい革になることから、愛好家も多い革です。

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特徴

  • 硬く、伸びにくく
  • 経年によって色濃く
  • 使い込むと柔らかくなる 

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主に、バッグの袴(底面) やハンドルなど、よく手の触れるところに使われることが多い革です。

 

- クロムなめし - 

 

こちらは薬品を使用したで、時間もタンニンほどかからず、さらに仕上がりは最初から柔らかくしなやかな革になります。

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特徴

  • 柔らかくしなやか
  • 発色が良い
  • 変化がしにくい

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つまり、使いやすい革です。タンニンにはない発色や柔らかさという魅力もあり、人気の革です。

 

- 混合なめし - 

タンニンと、クロムを順番に行うことで、2 つの鞣の特性をうまく取り入れた方法。コンビと呼ばれたりもします。

 

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特徴

  • 柔らかく堅牢
  • 経年変化がゆっくり

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 「タンニン」と「クロム」の割合でも性質が代わり、製品に使われている革は、一概に「これだから良い」ということはなく、使用用途に合わせて最適な革が選ばれています。

 

- いい革って? -

動画をみてもわかるように、まるで別物みたいに鞣し方で革は性質を変えます。

傷がない、分厚い、表情が良い、さまざまな評価方法はあると思いますが、どんな製品に、どういうふうに使われるのかが、革にとっては一番大事なのではないかと思います。

値段は手間がかかるかどうか、革に希少性があるか、コーティングやあと加工の数など「良し悪し」とは別軸であるとも思います。